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ai input guidelines

【保存版】生成AIに入力してはいけないNG情報7つ。ChatGPT・Geminiを安全に使うための線引き

「ChatGPTは便利そうだけど、会社の情報を入れて大丈夫なのかな……」

AIの相談をいただくと、必ずと言っていいほど出てくる不安です。この不安は、正しいと思います。生成AIは、使い方を間違えると情報漏えいにつながりますが、「何を入れてはいけないか」さえ決めておけば、怖がらずに使えます。

以前の記事では、ChatGPTやGeminiで「データの学習をオフにする設定」を図解でご紹介しました。多くの方に読んでいただき、関心の高さを感じています。

ただ、設定をオフにしたからといって、何を入れてもいいわけではありません。 設定は「万一のときの保険」で、いちばん大切なのは、そもそも入れない情報を決めておくことです。

今回は、大阪を拠点に中小企業のDX・業務効率化を支援するMAKUL(メイクル)が、生成AIに入力してはいけない情報を7つに整理しました。専門用語は使わずに説明しますので、社内ルールづくりにもそのまま使ってください。

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まず知っておきたい、情報が漏れる2つのしくみ

生成AIに入力した情報が外に出てしまう道すじは、大きく2つあります。

1. 入力した内容が、AIの学習に使われる
無料版や個人向けのプランでは、入力した内容がAIの改善(学習)に使われる初期設定のサービスがあります。設定を変えれば避けられますが、変えないまま使っている方が多いのが実情です。

2. サービスの側に、入力した内容が保存される
学習に使われなくても、入力した内容は会話の履歴として、サービス側に一定期間残ります。アカウントの乗っ取り、操作ミスによる共有、サービス側の不具合などがあれば、そこから外に出る可能性はゼロではありません。

つまり、学習をオフにしても、「保存されること」は防げません。 だからこそ、「入れない」が最強の対策になります。

実際に、2023年には、海外の大手電機メーカーで、社員が社内のソースコードをChatGPTに入力してしまい、社内での利用が制限されたと報道されました。悪意はなく、「仕事を早く終わらせたかった」だけだったとされています。同じことは、どこの会社でも起こりえます。

生成AIに入力してはいけないNG情報7つ

1. お客様・取引先の個人情報

氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、顧客リストなど、特定の個人が分かる情報です。

個人情報は、本人の同意なく外部の事業者に渡すことが原則として制限されています。生成AIに入力することが「外部への提供」にあたる可能性があるため、入力しないのが原則です。

ありがちな例:クレームのメールを丸ごと貼りつけて、「返信の下書きを作って」と頼む(相手の名前・会社名・連絡先が含まれたまま入ってしまう)

2. 社外秘・機密情報

未発表の新商品の情報、取引先との契約内容、仕入れ値や原価、見積もりの根拠、売上や利益の数字、社内の会議資料など、社外に出ない前提の情報です。

ありがちな例:議事録を丸ごと貼りつけて、「要約して」と頼む(取引条件や人事の話が入っていることに気づかない)

3. パスワード・ログイン情報・APIキー

ID・パスワード、認証コード、クレジットカード番号、銀行口座の情報、システムの接続用のキー(APIキー)などです。これは「社外秘」以前に、入れた時点で事故になりかねない情報です。

ありがちな例:エラーの原因を聞くために、設定ファイルをそのまま貼りつける(中にパスワードやキーが書かれている)

4. 従業員・応募者の情報

給与、評価、病歴、家族の状況、履歴書や職務経歴書の内容などです。本人にとって、とくに他人に知られたくない情報が多く、取り扱いに注意が必要です。

ありがちな例:応募者の履歴書をそのまま貼りつけて、「面接の質問を考えて」と頼む

5. 他社から預かった情報(NDA・契約で守秘義務があるもの)

取引先から預かった資料や、秘密保持契約(NDA)を結んでいる相手の情報です。自社の情報ではないので、自分の判断で入力することはできません。 契約に違反すると、損害賠償や取引停止につながる場合があります。

ありがちな例:取引先から受け取った仕様書を貼りつけて、「内容を整理して」と頼む

6. 他人の著作物・有料コンテンツの全文

他社の記事、書籍、有料のレポート、会員限定の資料などの全文です。入力すること自体が、利用規約や著作権の面で問題になる場合があります。「要約して」と頼む程度でも、全文を貼りつけるのは避けましょう。

7. 自社のソースコード・設計図・ノウハウの核心部分

プログラムのコード、製造の工程表、独自のレシピ、価格の決め方といった、会社の競争力の源になる情報です。一度外に出ると、取り戻すことはできません。

迷ったときは「信号機」で判断を

7つのNGを覚えきれない場合は、次の3色で考えると便利です。

色 判断 情報の例
🔴 赤:入れない 絶対に入れない 個人情報、パスワード、他社から預かった資料、社外秘の数字
🟡 黄:伏せ字・加工すれば入れてよい 特定できないようにする メールの文面、議事録、社内の手順書、相談の内容
🟢 緑:そのまま入れてよい 公開済みの情報など 自社のホームページに載っている情報、一般的な知識についての質問、アイデア出し

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迷ったときの一番の基準は、「この文章を、そのままホームページに載せても問題ないか?」 です。問題があるなら、そのまま入れるのはやめておきましょう。

NG情報を避けながら、AIを使いこなす4つの工夫

「入れてはいけない情報が多くて、使いにくそう」と思われるかもしれません。ですが、ちょっとした工夫で、ほとんどの仕事はAIに手伝ってもらえます。

工夫1:「伏せ字」に置き換える

固有名詞を、「A社」「B様」「〇〇プロジェクト」に置き換えます。金額も「約〇〇万円」にぼかします。AIは文章の構造を理解するのが得意なので、固有名詞がなくても、下書きや要約の質はほとんど変わりません。

【例】
× 「株式会社〇〇の山田様から、納期を3日延ばしてほしいと連絡がありました。返信を考えて」
○ 「A社のご担当者様から、納期を3日延ばしてほしいと連絡がありました。お断りする場合の返信を考えて」

返信の下書きができたら、最後に自分の手で、本当の名前に戻します。

工夫2:「状況の説明」だけを入れる

資料そのものを貼りつけず、状況を自分の言葉で短くまとめて伝えます。「取引先から値下げの相談があり、断りたいが関係は大切にしたい」と書くだけで、十分な下書きが返ってきます。

工夫3:学習オフの設定と、法人向けプランを使う

ここで、前回の記事の出番です。学習をオフにしておくと、「うっかり入れてしまった」ときの被害を小さくできます。

→ 【ChatGPTやGeminiなど生成AIのデータ学習を防ぐ具体的な設定方法】

さらに、会社として本格的に使うなら、入力した内容が学習に使われないことが前提になっている法人向けのプランもあります。料金はかかりますが、社員が複数人で使う場合は検討する価値があります。

ただし、法人向けでも「入れてはいけない情報」の考え方は変わりません。 特に個人情報などは、契約の内容を確認してから判断しましょう。

工夫4:会社の「ルール」を1枚にまとめて共有する

一番の事故のもとは、社員ごとに判断がバラバラなことです。完璧なルールでなくて構いません。次の4つを書いた1枚の紙を、全員に配ってください。

  1. 使ってよいAIサービス(会社が許可したものだけ)
  2. 入れてはいけない情報(この記事の7つ)
  3. 迷ったときの相談先(上司、または担当者)
  4. AIの回答は、必ず人間が確認してから使う

「やってはいけない」を並べるだけでなく、「こう使えば大丈夫」まで伝えると、社員が萎縮せず、AIが現場に定着しやすくなります。

AIは「優秀な新人アルバイト」だと考える

私たちは、生成AIを「優秀な新人アルバイト」にたとえてお話ししています。文章を書くのも、要約するのも早く、頼もしい存在です。

しかし、新人アルバイトは、御社の社外秘のルールをまだ知りません。 また、もっともらしい間違いも言います。

だからこそ、「お客様の個人情報や社外秘の資料は、新人にいきなり渡さない」のと同じ感覚で、AIにも情報を渡す範囲を決めておく。そして、出てきた答えは、人が最後に確認する。この2つが守れていれば、生成AIは、中小企業にとって心強い味方になります。

AIの使い方やルールづくりは、MAKULにご相談ください

MAKUL(メイクル)は、IT担当者がいない中小企業の経営者様の「IT担当社員」として、DX・業務効率化を支援しています。

  • 「AIを使いたいが、情報漏えいが心配で踏み出せない」
  • 「社内ルールを作りたいが、何から書けばいいか分からない」
  • 「自社の仕事のうち、AIに任せられるものを知りたい」

こうしたお悩みも、「何が分からないか分からない」段階で構いません。初回のヒアリングは無料です。現状の業務を教えていただければ、AIに任せてよい仕事と、人が持つべき仕事を一緒に整理します。押し売りの営業は一切いたしませんので、お気軽にご相談ください。

よくある質問

Q. 学習をオフにしていれば、何を入れても大丈夫ですか?

いいえ、そうではありません。学習をオフにしても、入力した内容は会話の履歴として保存されます。アカウントの乗っ取りや操作ミスなどのリスクが残るため、個人情報やパスワードなどは、設定にかかわらず入力しないでください。

Q. 伏せ字にすれば、個人情報を入れても問題ありませんか?

氏名や会社名を置き換えても、「大阪市の〇〇業で、従業員が30人の会社の、営業部長」のように、他の情報の組み合わせで個人や会社が特定できてしまうことがあります。伏せ字にする際は、特定につながる情報もぼかしてください。

Q. もう入力してしまいました。どうすればいいですか?

まず、会話の履歴を削除し、学習をオフにします。そのうえで、入力した内容(個人情報かパスワードか)を確認します。パスワードやキーであれば、すぐに変更してください。個人情報や取引先の情報の場合は、社内の責任者に報告し、必要に応じて相手への連絡も検討します。隠さずに、早めに共有することが大切です。

Q. 従業員が勝手に使っていないか心配です。禁止したほうがよいですか?

全面禁止は、おすすめしません。禁止しても、私用のスマホや個人のアカウントで、こっそり使われてしまいがちです。そのほうが、会社から見えず、かえって危険です。「使ってよい範囲」と「入れてはいけない情報」を決めて、公に使えるようにするほうが、安全です。