- 「ホームページを作りたいけど、制作会社との打ち合わせで何を話せばいいんだろう…」
- 「専門用語ばかりで、うまく要望を伝えられるか不安だ…」
ホームページ制作を考えたとき、多くの経営者様やご担当者様がこのような不安を抱えています。実は、ホームページ制作の成功は、この「打ち合わせ」で9割が決まると言っても過言ではありません。
ご安心ください。この記事では、ホームページ制作が初めての方でも、安心して打ち合わせに臨めるように、制作全体の流れと、各ステップで「何を」「どのように」伝え、確認すれば良いのかを分かりやすく解説します。この記事を最後まで読めば、制作会社とスムーズに意思疎通ができ、理想のホームページ制作を成功させるための準備が整います。
私たちMAKUL(メイクル)は、大阪府下を中心に多くの中小企業様のホームページ制作をお手伝いしてきました。その経験から、お客様がどこでつまずきやすいのか、何を不安に感じるのかを熟知しています。その知見を基に、実践的なポイントだけを凝縮してお伝えします。
ホームページ制作の全体像と打ち合わせの重要性
まずは、お問い合わせからホームページが完成するまでの一般的な流れを把握しましょう。
ステップ | 内容 |
---|---|
Step1: お問い合わせ | 制作会社のサイトなどから、制作を検討している旨を連絡します。 |
Step2: 初回打ち合わせ(ヒアリング) | 【最重要】目的や要望を伝え、制作会社とイメージを共有します。 |
Step3: 提案・お見積もり | 打ち合わせ内容を基に、制作会社からサイト構成や料金の提案を受けます。 |
Step4: ご契約 | 提案内容に納得したら契約を結びます。 |
Step5: 制作開始 | デザイン作成、コーディングなど、実際の制作作業が始まります。 |
Step6: 確認・フィードバック | 制作途中のサイトを確認し、修正点を伝えます。 |
Step7: 納品・公開 | 最終確認後、ホームページをインターネット上に公開します。 |
Step8: 運用・サポート | 公開後の更新作業や、困ったときのサポートを受けます。 |
この中で特に重要なのが「Step2: 初回打ち合わせ」と「Step6: 確認・フィードバック」です。
最初の打ち合わせでボタンを掛け違えてしまうと、後から「こんなはずじゃなかった…」という事態に陥りがちです。逆に、ここでの意思疎通がしっかりできていれば、プロジェクトは驚くほどスムーズに進行します。
次の章から、この重要な打ち合わせで失敗しないための具体的なポイントを詳しく見ていきましょう。
初回打ち合わせで必ず確認すべきことリスト
初回打ち合わせは、いわば「家づくりの設計図」を決める最も大切な時間です。制作会社に想いを正確に伝え、同時に制作会社が信頼できるパートナーかを見極めるために、以下の7つの項目を必ず確認しましょう。
1. ホームページの「目的」と「目標」は何か?
(なぜ作るのか? どうなりたいのか?)
まず一番大切なのが、「何のためにホームページを作るのか」という目的の共有です。ここが曖昧だと、ただ見た目が綺麗なだけの「誰も見てくれないホームページ」になってしまいます。
- 目的の例:
- 会社の信頼性をアピールしたい
- 商品やサービスの問い合わせを増やしたい
- 採用活動を強化したい
- オンラインで商品を販売したい
【確認ポイント】
漠然とした目的を、制作会社が具体的な目標(KPI)に落とし込んでくれるかを確認しましょう。「問い合わせを増やしたい」なら「月に10件の問い合わせ獲得を目指しましょう」といった具体的な提案があるかどうかが重要です。
2. ターゲットは誰か?
(誰に見てほしいのか?)
次に、「誰に情報を届けたいのか」を明確にします。ターゲットの年齢、性別、職業、悩みなどを制作会社と共有することで、デザインのテイストや掲載すべきコンテンツが決まってきます。
【確認ポイント】
「うちのターゲットはこんな人です」と伝えた際に、制作会社が「では、こういうデザインの方が響きますね」「こんなコンテンツが必要ですね」と、ターゲットに寄り添った提案をしてくれるかを見ましょう。
3. 制作範囲(スコープ)はどこまでか?
(何を作ってくれるのか?)
ホームページに必要なページ数や機能を明確にします。後から「この機能も必要だった…」となると、追加料金やスケジュールの遅延に繋がります。
- 基本的なページ構成の例:
- トップページ
- 会社概要
- 事業内容・サービス紹介
- 実績紹介
- お知らせ(ブログ)
- お問い合わせフォーム
【確認ポイント】
見積もりに含まれるページ数や機能(お問い合わせフォーム、ブログ機能など)を具体的に確認しましょう。MAKULのコミコミ価格プランのように、必要なものがパッケージ化されていると安心です。
4. 予算と納期はどれくらいか?
(いつまでに、いくらでできるのか?)
正直に予算感を伝え、希望する公開時期を共有しましょう。プロの制作会社であれば、予算内で実現可能な最善の提案をしてくれるはずです。
【確認ポイント】
提示された見積もりの内訳が明確かを確認します。「一式」ではなく、「デザイン費」「コーディング費」など、何にいくらかかるのかが分かる見積書を提示してくれる会社は信頼できます。
5. サーバーとドメインはどうするか?
(サイトの置き場所と住所は誰が管理するのか?)
ホームページを公開するには、サーバー(土地)とドメイン(住所)が必要です。これらの契約や管理を自社で行うのか、制作会社に任せるのかを確認しておく必要があります。
【確認ポイント】
所有権が誰になるのかは非常に重要です。特に月額制のサービスの場合、解約するとサイトが見られなくなるケースも。MAKULのような「完全買い切り型」は、サーバー・ドメインの所有権がお客様自身にあるため、将来的に制作会社を変更することも自由です。詳しくはこちらの記事もご覧ください。
6. 納品後の運用・サポート体制は?
(公開後、誰がどうやって更新するのか?)
ホームページは作って終わりではありません。公開後に情報を更新していくことで、初めてその価値を発揮します。自社で更新できるのか、サポートはあるのかは必ず確認しましょう。
【確認ポイント】
「納品後のサポートは有料ですか?」「更新方法のレクチャーはありますか?」と具体的に質問しましょう。MAKULでは、お客様専用の「オーダーメイド管理マニュアル動画」をお渡しし、さらに「永年無償サポート」で公開後も伴走します。
7. 制作実績は豊富か?
(どんなサイトを作ってきたのか?)
最後に、その制作会社が過去にどのようなホームページを手掛けてきたかを確認しましょう。デザインのクオリティはもちろん、自社の業種に近い実績があるかどうかも判断材料になります。
【確認ポイント】
制作実績を見せてもらい、デザインのテイストが自社のイメージと合うかを確認します。お客様の声なども参考にするのがおすすめです。MAKULの制作実績はこちらからご覧いただけます。
これら7つのポイントを事前にリストアップしておくだけで、打ち合わせの質は格段に上がります。
デザインの方向性を的確に伝えるための準備
打ち合わせで意外と難しいのが、「デザイン」のイメージ共有です。「かっこいい感じで」「シンプルにお願いします」といった抽象的な言葉だけでは、お互いの認識にズレが生じてしまいます。
デザインの方向性を的確に伝えるために、打ち合わせ前に以下の3つを準備しておくと非常にスムーズです。
1. 参考サイトを3つほど挙げる
「このサイトのデザインが好き」「このサイトの雰囲気が理想」という参考サイトを2〜3つ用意しましょう。言語化しにくいイメージを、視覚的に共有できます。
- 伝え方のコツ:
- 良い点: 「このサイトの、写真の使い方が好きです」
- 悪い点: 「このサイトのような、ごちゃごちゃした感じは避けたいです」
- 部分的な参考: 「A社のサイトのヘッダー部分と、B社のサイトの配色を参考にしたいです」
このように、好き・嫌いな理由や、参考にしたい部分を具体的に伝えることで、デザイナーはあなたの好みを正確に理解できます。
2. コーポレートカラーやロゴ、写真素材を用意する
会社のロゴデータや、パンフレットなどで使用しているテーマカラーがあれば、必ず共有しましょう。ブランドイメージに一貫性が生まれます。また、ホームページに使用したい写真や、掲載したい文章(原稿)が既にあれば、それも準備しておくと話が早いです。
3. サイトで与えたい「印象」を言葉にする
ターゲット顧客に、ホームページを通じてどのような印象を持ってほしいかを考えてみましょう。
- 印象のキーワード例:
- 信頼感、誠実、安心感
- 先進的、スタイリッシュ、革新的
- 親しみやすい、温かい、アットホーム
- 高級感、専門的、権威性
これらのキーワードを制作会社に伝えることで、デザインの細部(フォントの種類、色の使い方、写真のトーンなど)に反映され、より想いの伝わるホームページになります。
私たちMAKULが思うには、お客様が漠然と抱いているイメージを、プロの視点で引き出し、形にしていくのが制作会社の役割だと考えています。ですから、完璧に準備できなくても全く問題ありません。一緒に理想のデザインを見つけていきましょう。
制作中の進捗確認とフィードバックの正しい方法
無事に契約し、制作がスタートしてからも、制作会社とのコミュニケーションは続きます。特に、デザイン案や制作途中のサイトを確認し、フィードバック(修正依頼)をする工程は非常に重要です。
ここでスムーズなやり取りをするための3つのコツをご紹介します。
1. フィードバックは「まとめて」「具体的に」
修正依頼は、思いつくたびにバラバラと送るのではなく、一度全体を確認してから、ExcelやWordなどにまとめて送るのがおすすめです。これにより、制作側は修正箇所を一覧で把握でき、対応漏れを防ぐことができます。
- 悪い例: 「トップページのところ、なんか違うんですよね…」
- 良い例: 「トップページのメイン画像のキャッチコピーを、『〇〇』から『△△』に変更してください。文字サイズももう少し大きくお願いします。」
このように、「どこを」「どのように」修正してほしいのかを具体的に指示することが、スムーズな進行の鍵です。
2. 窓口担当者を一人に決める
社内の複数人から、それぞれ異なる指示が制作会社に飛ぶと、現場は混乱してしまいます。必ず、制作会社とのやり取りを行うメインの担当者(窓口)を一人決めましょう。 社内の意見は、その担当者が一度取りまとめてから制作会社に伝えるようにすると、手戻りが少なくなります。
3. 「目的」からズレていないかを確認する
デザインの好みは人それぞれです。フィードバックをする際は、個人の好みだけでなく、「最初の打ち合わせで決めた、ホームページの目的やターゲットに合っているか?」という視点を持つことが大切です。
例えば、「私は赤色が好きだから」という理由ではなく、「ターゲットである30代女性に響くように、もう少し柔らかい色合いにできませんか?」といった伝え方をすると、より建設的な議論ができます。
「言った言わない」を防ぐための議事録の重要性
打ち合わせで盛り上がり、色々なことが決まったはずなのに、後から「あれ、どうなりましたっけ?」「そんなこと言いましたっけ?」という経験はありませんか?
このような「言った言わない」のトラブルは、プロジェクトの遅延や人間関係の悪化に繋がる深刻な問題です。これを防ぐ最も確実な方法が、議事録の作成と共有です。
議事録に記載すべき項目
- 日時、場所、参加者
- 決定事項: その日の打ち合わせで何が決まったのかを明確に記載。
- 懸案事項: 決まらなかったこと、次回までに検討すること。
- TODOリスト: 「誰が」「何を」「いつまでに」行うのかを具体的に記載。
- 次回の打ち合わせ日時
基本的には制作会社が議事録を用意し、打ち合わせ後に共有してくれることが多いです。しかし、任せきりにせず、必ず内容に目を通し、自分たちの認識と相違がないかを確認しましょう。 もし相違があれば、すぐに指摘することが重要です。
また、打ち合わせ後のやり取りも、電話などの口頭ではなく、メールやチャットツールなど、記録に残る形で行うことをお勧めします。これにより、お互いの認識のズレを防ぎ、万が一のトラブル時にも証拠として役立ちます。
まとめ:成功の鍵はパートナー選びと入念な準備
ホームページ制作における打ち合わせの重要性と、具体的なフロー、そして失敗しないためのポイントについて解説しました。
- 初回打ち合わせでは「目的」の共有が最重要
- デザインのイメージは「参考サイト」で具体的に伝える
- フィードバックは「まとめて」「具体的に」
- 「言った言わない」は「議事録」で防ぐ
これらのポイントを押さえて準備すれば、ホームページ制作の打ち合わせに対する不安は、きっと期待に変わるはずです。
そして何より大切なのは、貴社のビジネスに真摯に向き合い、成功まで伴走してくれる信頼できるパートナー(制作会社)を選ぶことです。打ち合わせは、そのパートナーを見極める絶好の機会でもあります。
私たちMAKUL(メイクル)は、お客様との対話を何よりも大切にしています。専門用語を使わず、お客様のビジネスの強みや想いを引き出し、それを形にするのが私たちの仕事です。
「何から相談していいか分からない」という段階でも全く問題ありません。大阪府下での対面打ち合わせはもちろん、ウェブ会議システムを利用して全国のお客様に対応しております。初回のご相談は無料ですので、まずはお気軽に貴社のお話をお聞かせください。
Q&A
Q1: 専門知識が全くないのですが、打ち合わせは大丈夫でしょうか?
A1: はい、全く問題ありません。むしろ、ほとんどのお客様が専門知識のない状態からスタートされます。信頼できる制作会社は、お客様のレベルに合わせて専門用語を避け、分かりやすい言葉でヒアリングを進めてくれます。大切なのは「こんなことを実現したい」という想いです。
Q2: 打ち合わせの前に、どこまで準備しておけば良いですか?
A2: 本記事で紹介した「初回打ち合わせで確認すべきことリスト」を参考に、自社の目的やターゲットについて少し考えておくだけで十分です。特に、いくつか「いいな」と思う参考サイトを見つけておくと、デザインのイメージ共有が非常にスムーズになります。
Q3: 打ち合わせは対面でないとダメですか?
A3: いいえ、そんなことはありません。近年は、Zoomなどのウェブ会議ツールを利用したオンラインでの打ち合わせが主流です。MAKULでも全国のお客様とオンラインで打ち合わせを行い、対面と変わらないクオリティで制作を進めておりますので、遠方のお客様もご安心ください。