- 「うちのホームページ、デザインはおしゃれなはずなのに、なぜか全く問い合わせが来ない…」
- 「アクセスはあるのに、商品購入や資料請求に繋がらないのはどうして?」
大阪府下の中小企業の経営者様、Web担当者様から、このようなご相談をいただくことが非常に多くあります。もしかすると、その原因はホームページの「UI/UXデザイン」にあるのかもしれません。
この記事では、専門知識がない方でもご理解いただけるように、「UI/UXとは何か?」という基本から、明日から使える具体的な改善ポイントまで、分かりやすく解説します。この記事を読み終える頃には、あなたの会社のホームページがなぜ成果を出せていないのか、そしてどうすれば改善できるのかが明確になっているはずです。
UIとUXの違い、正しく理解できていますか?
まず、よく混同されがちな「UI」と「UX」という言葉の違いからご説明します。この2つを正しく理解することが、成果の出るホームページ制作の第一歩です。
UI(ユーザーインターフェース)とは?
UIとは「User Interface」の略で、直訳すると「ユーザーとの接点」を意味します。ホームページにおいては、ユーザーが目にするもの、操作するものすべてがUIにあたります。
- サイト全体のデザインやレイアウト
- 文字のフォントや大きさ
- ボタンの色や形
- 画像の配置
これらすべてがUIです。つまり、UIは「使いやすさ」や「分かりやすさ」に直結する、サイトの「見た目」や「操作性」に関する部分と言えます。
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは?
一方、UXとは「User Experience」の略で、こちらは「ユーザー体験」と訳されます。ホームページを通じてユーザーが得るすべての体験を指す、より広い概念です。
- 「このサイトは情報が探しやすいな」という快適さ
- 「問い合わせフォームの入力がスムーズで簡単だった」という満足感
- 「デザインが洗練されていて、信頼できる会社だと感じた」という印象
- 「ページの表示速度が速くてストレスがない」という心地よさ
UIは、このUXを高めるための重要な要素の一つです。
レストランに例えるなら…
UIが「おしゃれなメニュー表、座りやすい椅子、使いやすい食器」といった個々の要素だとすれば、UXは「予約のしやすさ、店員さんの気持ちの良い接客、美味しい料理、お店の雰囲気、そして食後の満足感」といった、来店から退店までのすべての体験にあたります。
どれだけメニュー(UI)がおしゃれでも、料理が不味かったり、接客が悪かったりすれば、「良い体験(UX)」にはなりませんよね。ホームページも同じで、UIとUXの両方が優れていてこそ、初めてユーザーを満足させ、問い合わせというゴールに導くことができるのです。
では次に、UXが悪い、つまりユーザーに「悪い体験」をさせてしまうサイトの共通点を見ていきましょう。
訪問者が3秒で離脱するサイトの共通点
Webの世界には「3秒ルール」という言葉があります。ユーザーはサイトを訪れてから、わずか3秒で「自分に必要な情報があるか」「見やすいサイトか」を判断し、そうでなければすぐに離脱してしまう、というものです。
あなたのサイトは大丈夫でしょうか? 問い合わせに繋がる以前に、多くのユーザーを入り口で逃してしまっているサイトには、以下のような共通点があります。
- 何屋さんか分からない
トップページを開いても、何の会社で、どんなサービスを提供しているのかが一目で理解できない。キャッチコピーが曖昧だったり、関連性の低い画像が使われていたりする。 - どこをクリックすればいいか分からない
メニューの項目が多すぎたり、専門用語ばかりで意味が分からなかったりする。問い合わせボタンや料金ページへのリンクが見つけにくい。 - スマートフォンで見づらい(レスポンシブ未対応)
文字やボタンが小さすぎて、いちいち拡大しないと読めない・押せない。レイアウトが崩れて表示されている。
※総務省の調査によると、2023年時点で個人のインターネット利用機器は「スマートフォン」が71.2%と最も高く、PCを上回っています。スマホ対応は今や必須です。 - ページの表示が遅い
画像が多すぎたり、サイトの構造が複雑だったりして、ページが表示されるまでに時間がかかる。Googleの調査では、ページの表示に3秒以上かかると、53%のユーザーが離脱するというデータもあります。
これらの項目に一つでも当てはまるなら、要注意です。ユーザーは少しでも「分かりにくい」「面倒だ」と感じた瞬間に、ためらいなくあなたのサイトを閉じて、競合のサイトへ移ってしまいます。
では、どうすればユーザーを迷わせることなく、スムーズにゴールまで案内できるのでしょうか。その鍵を握るのが「導線設計」です。
ゴール(問い合わせ)までの導線を設計する方法
導線設計とは、ユーザーがサイトを訪問してから、問い合わせや購入といった最終的なゴール(コンバージョン)に至るまでの道筋を、分かりやすく設計することです。優れた導線設計は、ユーザーを迷わせず、自然な流れで行動を促すことができます。
Step 1: ゴールとターゲットを明確にする
まず最初に決めるべきは、「誰に」「どんな行動をとってほしいか」です。
- ゴール: このホームページの最終目的は何ですか?(例:問い合わせ、資料請求、見積もり依頼)
- ターゲット: どんなユーザーに訪問してほしいですか?(例:大阪市内で製造業を営む経営者、IT担当者がいない中小企業)
この2つが曖昧なままでは、誰にも響かない、自己満足のサイトになってしまいます。
Step 2: ユーザーが必要とする情報を整理する
ターゲットユーザーが、ゴールにたどり着くまでに知りたい情報は何かを考え、それらを適切な場所に配置します。
ユーザーの心理 | 必要な情報(コンテンツ) |
---|---|
どんな会社?信頼できる? | 会社概要、代表挨拶、企業理念、制作実績 |
どんなサービスがあるの? | サービス内容、強み・特徴 |
料金はいくら? | 料金プラン、含まれる内容 |
どうやって進めるの? | 制作の流れ、よくある質問 |
これらの情報を、ユーザーがたどるであろう思考の順番に沿って配置していくことが重要です。
Step 3: シンプルで分かりやすいナビゲーションを作る
サイトの上部にあるメニュー(グローバルナビゲーション)は、ユーザーが目的のページを探すための「案内標識」です。ここが分かりにくいと、ユーザーはすぐに道に迷ってしまいます。
- 項目を絞る: メニュー項目は多くても7つ程度に絞り込みましょう。
- 分かりやすい言葉を使う: 「私たちの想い」よりも「企業理念」、「製品紹介」よりも「サービス・料金」のように、誰もが直感的に理解できる言葉を選びましょう。
Step 4: 行動を促す「CTA」を戦略的に配置する
CTAとは「Call To Action(行動喚起)」の略で、「お問い合わせはこちら」「無料で相談する」といった、ユーザーの行動を具体的に促すボタンやリンクのことです。
このCTAを、ユーザーが「もっと知りたい」「相談してみたい」と感じるであろう適切なタイミングで、適切な場所に配置することが極めて重要です。例えば、サービス内容を説明した直後や、料金プランを提示した後などが効果的です。
私たちメイクルでは、この導線設計をホームページ制作における最重要工程と位置づけ、お客様のビジネスとターゲットユーザーを徹底的に分析した上で、最適な設計をご提案しています。
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「分かりやすい」ボタンと「分かりにくい」ボタンの違い
最後に、導線設計の中でも特に重要な「CTAボタン」について、もう少し詳しく見ていきましょう。ボタンのデザインや文言が少し違うだけで、クリック率は劇的に変わります。
悪い例 | 良い例 | |
---|---|---|
テキスト | 送信 | 無料で相談してみる (ユーザーが次に何が起こるか分かり、行動のハードルが下がる) |
色 | 背景に溶け込む色、淡い色 | 周りの色と対照的で目立つ色(例:緑、オレンジ) (視覚的に認識しやすく、クリックできることが直感的に伝わる) |
配置 | ページの一番下にしかない | 各セクションの終わりや、追従ヘッダーなど、常に目に入る場所にある (ユーザーが「今だ!」と思ったタイミングを逃さない) |
形・デザイン | ただのテキストリンク | 少し立体感があり、いかにも「ボタン」と分かるデザイン (クリック可能であることが一目で分かる) |
特にボタンに書かれているテキスト(マイクロコピー)は重要です。単に「送信」とするのではなく、「まずは無料で相談する」「詳しい資料をダウンロードする」のように、ユーザーが得られるメリットや、行動の心理的ハードルを下げる言葉を選ぶことで、クリック率は大きく向上します。
まとめ:成果の出るホームページは「おもてなしの心」でできている
ここまで、UI/UXの基本から、具体的な改善ポイントまで解説してきました。
- UIは「見た目・操作性」、UXは「サイトを通じた体験全体」
- ユーザーは3秒でサイトを判断する。分かりにくさは即離脱に繋がる
- ゴールまでの「導線設計」が、問い合わせ率を左右する
- CTAボタンのテキストや色を工夫するだけで、クリック率は変わる
成果の出るホームページとは、決してデザインがおしゃれなだけのサイトではありません。訪問してくれたユーザーが「何屋さんか」をすぐに理解でき、知りたい情報に迷わずたどり着き、ストレスなく最終的なゴールまで到達できる。そんな「おもてなしの心」が細部にまで行き届いたサイトです。
大阪でホームページ制作をお考えなら、メイクルにご相談ください
「記事の内容は分かったけど、自社で実践するのは難しそうだ…」
「今のサイトの問題点は分かったけど、どう改善すればいいか具体的な提案が欲しい」
そう感じられた経営者様、Web担当者様も多いのではないでしょうか。
私たちメイクルは、大阪を拠点に、中小企業様のホームページ制作を専門に行っています。今回ご紹介したUI/UXデザインの原則に基づき、一社一社のビジネスに合わせた最適な導線設計で、成果に繋がるホームページを制作します。
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